introduction

はじめに･･････

私たちが、働き、学び、日々の生活を営む場･･･
普段、ほとんどの人が気にも止めていませんが、
私たちは建築が生み出す空間に囲まれて生活しています。
そして知らず知らずにその空間から影響を受けています。

建築が人々の生活全般を支える装置である以上、
安全性や機能性が重要視されるのは言うまでもありません。
けれども、機能が満たされれば事足りる機械のような装置とは違った
もっと人の生活に寄り添ったものなのではないかと思います。

一人一人の人間に個性があるように
その人の生活を包み込む建物にも個性があるべきです。
大量生産で作られたライフスタイルのお仕着せのような空間ではなく
そこに住む人の人柄が見えるような建築を作りたい。
普段着のようにフィットして日常をより豊かにするような･･･

けれどもその建築が個性を主張しすぎて
町並みから浮いてしまっては意味がありません。
人が一人では生きていけないように、
建物もまたたった一つで存在しているのではないのですから。

良質な建物は使う人の個性を醸し出す一方で、
町並みの中にすんなりと溶け込めるものだと思います。
短いサイクルで立て替えられてしまう消耗品のような建物ではなく、
住み主とともに長くその土地に根を張りつづけられる、
そんな建物を設計したいと考えています。

はじめに･･････

家をつくるということ

建築士と家をつくるということ

top