ぷらすアルファデザイン一級建築士事務所 〒615-8027 京都市西京区桂朝日町66番2
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代表 堀 川 裕 己
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建築士と家をつくるということ
お客様の「こんな家に住みたい」という夢を図面に書き起こし、施工業者とともに形にしていくのが設計事務所の仕事です。単に図面をかくだけでなく、役所への申請業務や、図面どおりに施工されているかを監理することも大切な仕事です。
けれども、実際には設計事務所を通さなくても家は建ちます。 それは施工業者やハウスメーカーの内部に設計部門があり、 そこで設計の業務を行っているためです。
家を建てる時には、工務店に依頼する、ハウスメーカーに依頼する、 建築士に依頼する・・・といろいろな選択肢があります。 それぞれメリット、デメリットがありますので、いろいろな要素を加味してどのような方法で家を建てるのかを考える必要があります。
それぞれの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

建売住宅
言うまでもなく、出来上がった状態の住宅を買う方法です。 最近では自由設計というキャッチフレーズで売り出される建売住宅も多くあります。
とはいえ、最初から注文住宅を建てるよりもずっと自由度が低いのが普通です。

建売の最大のメリットは完成している現物を見て判断できるということです。 部屋の体感的な広さや日当たり、設備等が実際に確認できるので安心感があります。 建売の場合、比較的安く手に入れられることが多いので、 外観や、間取り、設備、立地条件など納得できる物件に出会えれば、 マイホームを手に入れる有効な手段となります。

考えられるデメリットとしては、建設中の様子が確認できないので、 施工上の手抜き、欠陥などがもしあったとしても見抜くことができないということです。完成してしまってからの内部構造の欠陥は専門家でも見つけるのが難しいものです。

ハウスメーカー
大きな会社が多く、社会的な知名度の高さが買い手に安心感を与えます。 モデルルームやパンフレットな 建物を具体的に紹介するツールが充実しているので、 「自分の家」の姿がイメージしやすくなります。
工場で大量に部材を生産するため、材料費のコストが抑えられます。 そのため同規模で同価格帯の建物であれば、 設備のグレードがアップしたものであることも多いです。
規格サイズの住宅が問題なく入る敷地が用意できる場合は、 かなり有効なマイホームを手に入れる手段になると思います。

デメリットとしては、あくまでも規格品の大量生産、大量消費でコストを下げているため、設計の自由度が低い点です。 メーカー側があらかじめ用意している選択枠から外れる変更の場合は 追加コストがかかります。 メーカーが用意しているプランを叩き台にして、自分好みのプランに変えていこうと考えると割高になってしまう可能性があります。
また、広告・宣伝などが充実している分、 その経費も目に見えない形で費用に含まれてくるので、 工場で大量生産されている部材を使う割には、 思ったほど費用が安くないと感じられるかもしれません。。

工務店・建設会社
自分で納得し信頼できる業者であれば、 比較的安く注文住宅を手に入れることができる選択肢です。 地元に根ざした業者であれば相談もしやすいでしょうし、 後々のメンテナンスも頼みやすいので安心です。

デメリットとしては施工を優先に進められていく場合があり、 買い手側の要望が充分に反映されないことがあります。 また買い手側と施工側の建築に関する知識の格差が意思疎通の妨げとなって、 施工中の思いがけないトラブルや予定外の追加コストが発生してしまうこともあります。
また、同一業者内での設計・施工・監理になり、 第三者の専門家の目が入りませんから、 あくまでも施工者側の理論で工事が進められていくことになります。

設計事務所(建築士)
依頼に応じて建物を一から設計するので、 完全にオーダーメイドの家が建てられます。 構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)や断熱工法、エコ設備など、 お客様の依頼に応じて設計します。 例えば狭小土地でハウスメーカーや工務店では対応しにくい場合も、 設計事務所ならではの視点でプランを提案できるかもしれません。 始めから施工する際の効率を重視して設計するわけではありませんので、 その分縛りが少なく自由な発想を出しやすいという利点があります。
何より設計事務所を通す最大の利点は、 建て主さまの代理人として施工業者との間に立って、 施工を監理し、チェックできるということです。 第三者の目で充分な監理を行うことによって、 手抜き工事を防ぎ、いい加減な施工による欠陥住宅をつくらせません。
また現場における建て主さまと施工業者のトラブルを未然に防ぎ、 万が一のトラブル発生時には両者の間に立って、 最善策を提示し解決につとめます。
施工時だけでなく、施工業者選定時にも、 施工業者が提出する見積書をチェックして、 不透明な部分をなくし、工事費の適正価格を見極めて 工事費のつり上げを防ぎます。

デメリットとしては、完全に1件1件一から打合せを重ねて設計いたしますので、 建売やハウスメーカーで家を建てる場合よりずっと長い期間がかかります。 何度も打合せをお願いいたしますのでお手間もお取りします。
それから、これは施工業者と設計者が分離しているために起こるデメリットなのですが、 設計事務所からは一通りの設計が終了した後でなければ、 おおまかな金額提示すらできません。 その為一通り設計が終わった時点で施工業者に見積り依頼し、 工事金額が大きくずれていた場合にはプランや材質の変更など すり合わせ作業が必要になります。

また、設計事務所も個性がありそれぞれ得意としている分野が違います。 モダンなデザインを得意としている事務所や和風建築が得意な事務所、 デザイン性を重視する事務所、建築素材にこだわる事務所などいろいろな個性があります。
長い時間何度も打合せを重ねたり、 時にはプライベートなことまでお伺いすることもありますので、 設計事務所の個性を見極め、相性のよい設計士を探すことがなにより大切です。

建築士に依頼すると高くつく?
設計事務所に依頼すると、建築費が高くつくと思われているかもしれません。 またハウスメーカーや工務店なら設計費が余分にいらないのだから、 その分建物本体にお金が回せるのではないか、 と考える方もいらっしゃるかもしれません。
けれども建物を建築するためには設計作業は必ず必要な過程です。 ハウスメーカーや工務店も家を建てる際には必ず設計図をかき、 確認申請を役所に提出するという作業を行っています。 その作業料は施工費の中に組み込まれているだけなのです。
設計料が組み込まれているのに、 設計事務所が設計した建物と施工費がそんなに変わらない場合は、 他の理由でコストダウンが可能になっているということです。 大量生産、大量調達による材料費のコストダウンであるとか、 プランの規格化であるとか・・・、施工手順の単純化であるとか。
また、設計事務所が請け負う物件は特殊な土地の条件があったり、 特別な仕様を必要とする(つまり規格外の)場合が多いので、 必然的に建設コストが高い物件になりがちであるということは言えるかもしれません。 けれども施工業者に見積もりを依頼する際には、 細かい見積書を提出してもらって、 その一つ一つの価格をチェックし適正価格かどうか調べますので、 設計事務所に依頼すると高くつくのではなく、 適正な価格で信頼感の高い建物が建つと考えていただいたほうが適切ではないかと思います。
はじめに・・・・・・
家をつくるということ
建築士と家をつくるということ
建売住宅
ハウスメーカー
工務店・建設会社
設計事務所(建築士)
建築士に依頼すると高くつく?


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